南部クリニックについて

院長 城間

院長 城間 寛

南部クリニック院長の城間寛と申します。

令和2年10月に糸満市西崎町で開業いたしました。当初は、訪問診療のみを行うクリニックを考えていたのですが、色々な縁があって、糸満工業団地会館の隣に市が所有している施設を借用することとなりました。

この施設は元々工業団地職員の健康管理をするための施設として建てられた経緯もあり、工業団地組合理事会からも健診や産業医など、工業団地組合企業の健康管理を強く要請されて、午前中は健診、外来、午後は訪問診療、産業医というスケジュールで業務を行うこととなりました。

ところで、私がこの地で開業するに至った経緯を少し紹介したいと思います。私は昭和57年に広島大学医学部を卒業後、直ぐに沖縄県立中部病院で初期研修を開始し、終了後琉球大学第二外科(草場昭教授)に入局し外科を志し、修練を積み、専門は血管外科、臨床では消化器外科、呼吸器外科などに従事してきました。専門医、学位を取得したのち、平成6年に豊見城中央病院に就職、外科の責任者として20年従事してきました。その間、外科医3人でスタートした豊見城中央病院外科が、外科医14人にまで増え、若手医師を教育する臨床研修指定病院にもなりました。平成26年に友愛会南部病院の院長として赴任し、今度は、外科だけでなく糸満市のすべての分野の医療に携わる立場となりました。また、糸満市の医療関係委員会の委員として、医療行政にも携わってみると、糸満市の住民の高齢化率が県内一であること、また、在宅医療提供体制の少なさに、医療従事者として、もどかしさや歯がゆさを感じてきました。

その様な中、たまたま豊見城中央病院の新築移転が決まり、糸満市にある南部病院が豊見城市に移転することが決まりました。高齢者にとってますます病院通院が困難となります。否応なく訪問診療の必要性が高くなります。

この状況を思うと外科医として残りの医師人生を過ごすよりも、地域に必要な訪問診療医として、この地域で活動する方がよほど、地域貢献になると思い、南部病院の中でも訪問診療の経験を積み、令和2年の8月に南部病院が豊見城に移転する時に友愛会を退職し、糸満市西崎町で訪問診療を行うクリニックとして開業いたしました。早いもので、今年で開業して3年が経ちましたが、その間に、3人の専門分野(麻酔・緩和ケア、循環器内科、血液内科)の違う非常勤の先生も加入していただき、質の高い医療を提供できるようになってきました。また、令和5年11月からは、医療法人にもなり公益性の高い組織となり、永続的な活動ができる体制にもなりました。

当初描いた南部地域への医療提供として設立した南部クリニックが、名前に恥じないようなクリニックになれるように職員一緒に頑張っていく所存です。

非常勤医師

島尻 隆夫 先生

島尻 隆夫 先生

もともと麻酔科でしたが、緩和ケアや訪問診療に興味がありセカンドキャリアのつもりで始めました。初心に帰って頑張ります。

専門・資格
日本麻酔科学会認定医・専門医
日本緩和医療学会認定医
全日本病院協会 総合医全日本病院協会 総合医

石原 綾乃 先生

石原 綾乃 先生

非常勤医師の石原綾乃と申します。大学病院では循環器専門医として、特に心臓リハビリテーションを専門に、心臓病の患者さんに退院後も心臓病を再発することなく生活するための運動療法や生活習慣の指導を行ってきました。その中で、心臓病の患者さんがご自身の「思い描く人生」を実現するためには病院だけではなく地域や生活の場で療養を支える必要があると感じ、在宅医療に関わることにいたしました。心臓病があっても治療をしながら、患者さんと家族がひとつでも多くの「やりたい」ことと「できる」ことを数えていくことができるように、南部クリニックで南部地域の皆様とともに努めていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

専門・資格
日本内科学会認定総合内科認定医・専門医、日本循環器学会認定専門医、日本高血圧学会認定専門医、日本心臓リハビリテーション学会認定指導士、日本腎臓リハビリテーション学会認定指導士、日本医師会認定産業医、日本医師会認定スポーツ医

西 由希子 先生

西 由希子 先生

この度御縁あり南部クリニックで非常勤医師として勤務しております西由希子と申します。琉球大学を卒業後、血液内科を専門として県内外の総合病院で勤務しておりました。専門としていた疾患の特性上、輸血や抗がん剤投与を行う患者様が多く、自宅でできる限り過ごしたくとも難しい方を多く見てきました。在宅で生活の質は保ちつつ、必要な治療は諦めない医療を目指しております。患者様や御家族の価値観を共有しながら信頼される医師になれるよう日々研鑽を積みたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

専門・資格
日本血液学会血液専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医

南部クリニックのロゴは
「日日草」です

毎日のように開花するニチニチソウ。その名は年中つぎつぎと開花するところからきており、炎天下でも咲きつづける強い生命力を持っており、糸満市の市花でもあります。

花言葉は「結ぶ・連結する」「生涯の友情」という意味を持っています。

次から次へと花が咲く姿は、お互いに寄り添いながらも、それぞれが輝いています。

クリニックだからこそできる、“小回りの利く医療の提供”そんな思いを日日草のロゴに込めました。

ミッション

  1. すべての人が望む場所で、その人らしく生きることができる医療を提供します
  2. 患者さんの価値観・人生観を大切にします
  3. 私たちも、人間性を高め、関わるすべての人とともに、成長します
迅速な新患対応
急な往診からの導入が必要な際も、病状に応じて可能な限り即日対応
さまざまな医療ニーズに総合的に対応します。
  • 医療依存度の高い患者でも在宅で過ごせるように支援します。
  • 主治医が定期的にご自宅(施設)を訪問し、病気の治療や日常の健康管理(予防接種)などを行います。また、急変や入院のリスクを最小限に抑え、安全で平穏な毎日が送れるよう必要なアドバイスを行います。
  • 当院では、プライマリケア全般に対応できる医師が患者さんの主治医としてしっかりと日常診療を行っており、「機能強化型在宅療養支援診療所」に認定されています。
  • 企業健診、産業医、外来を通して働き盛りの健康に貢献します。
患者意志の尊重
  • 患者さんの尊厳を守り、患者さんの想いに共感し、最適と考えられる医療をご提案します。
地域の介護事業者や高度医療機関、地域支援センターと連携します。
  • 当院では地域の高度医療機関と連携し、必要時の入院や検査への協力体制、緊急時のバックアップ体制を確保するよう努めています。
持続可能でやりがいのある職場作り
  • 子育て支援、ワークライフバランスにも配慮した職場運営。
  • 生涯現役を合言葉に定年後でも働ける職場環境を整えます。
  • キャリアアップを支援し、地域を担う人材を育成します。